わくわく3KEN
(健・賢・研)広場
(あ~すまいりーずの読み聞かせ) |
9月13日(水)のわくわく3KEN(健・賢・研)広場で、あ~すまいり~ずの皆さんによる読み聞かせと読書をしました。
読み聞かせをしていただいたひとつ目の先品は、「いなむらの火」という紙芝居でした。物語は、地震にあった庄屋の儀兵衛が海岸から沖へ目を向けると、海の水が沖へ沖へと引いていき、みるみる海岸には砂原が広がり、真っ黒な岩が現れてきます。儀兵衛は津波が来ることを予感し、「津波がくる…!」と村人に知らせます。彼は自分の田んぼにある稲むらに火をつけ、村人たちを高台へ避難させる手段として利用します。この行動により、村人たちは無事に救われます。この話は、1854年、和歌山県のヤマサ醤油7代目当主、濱口儀兵衛が実際にとった行動をもとに、明治の文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、短編集の中に物語を書いて儀兵衛のことを紹介していたものを、子ども向けに書き改めたものだそうです。
次に読んでいただいたのは、「きつねのでんわボックス」という大型絵本でした。父キツネは病死し、かわいい子キツネのぼうやまでも寒さで亡くなってしまいます。遺された母キツネは悲しみを公衆電話ボックスの灯りで少し癒されます。そこに小さな男の子が来て入院しているお母さんへ電話をかけます。子を亡くした母と、母が入院している子。お母さんキツネは男の子に強く惹かれるようになっていきます……。人間の男の子と母キツネとの心あたたまる物語でした。
このような事実に基づいたお話や涙を誘う心温まる物語に、子どもたちはじっと聞き入っている様子でした。
その後の読書活動にも集中して取り組むことができました。
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